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【初めてでも迷わない】大英博物館の見どころ・回り方・所要時間まとめ

アクセス

イギリスにある大英博物館は、世界三大博物館の1つに数えられ、イギリス観光の定番になっているスポットです。

年間600万人以上が訪れる超人気の観光地で、しかも入場料は基本無料!

こんな素敵な観光地ですが、一方でこんなことを思っている方も多いのではないでしょうか?

  • 何が展示されているのか分からない
  • 見どころやおすすめの展示を知りたい
  • アクセス方法や回り方を知りたい
  • 回るのにどれぐらいの時間がかかるか教えて欲しい

大英博物館は、所蔵品800万点以上の巨大博物館のため、全て見て回るには、1日でも足りないと言われています。

でも、大丈夫です!

事前に見どころを押さえた回り方をすることで、限られた時間でも充実した観光をすることができます。

大英博物館の見どころとされる展示品の数多くは、1階中央部のグレートコートを中心に固まっている為、そこを中心に回ることで移動時間のロスを防げるのです。

今回は初めて大英博物館を訪れる方に向けて、

  • 1時間コース(1階のみの見どころ作品を見学)
  • 2時間コース(1階に加えて、2階の人気作品も見学)
  • 3時間以上コース(1階、2階をたっぷり見学、カフェで休憩も)

各時間ごとのモデルコースを紹介します。

この記事を読めば、初めてでも迷わずに大英博物館を楽しむポイントが分かり、効率的な旅行のプランを組むことが出来ますね。

ぜひ訪問前の参考にしてください。

ここから優先入場券を予約

大英博物館の知っておきたい基本情報

Photo by Yair Haklai, Wikimedia Commons (CC BY-SA 4.0)
  • 開館時間は10:00 ~ 17:00(金曜日のみ:20:30まで延長)
  • 入場料:基本無料で寄付制
  • 予約ありの場合はメイン入口、予約なしや混雑時は裏の入口 からの入場となる事がある。
  • 入館時に手荷物検査があり、大型荷物(40×40×50cm超・8kg超・キャリーケース)は持込不可

アクセス方法

ヒースロー空港から直通で行けるHolborn(ホルボーン駅)から徒歩で約10分。

入場・料金

  • 常設展の入場は無料で、寄付制です。(特別展・イベントは別途チケットが必要)
  • 入館前の事前予約がおすすめ
  • 事前予約があると正面入口からスムーズに入場可能、予約がない場合は混雑次第で裏口からの案内になることもあります。

チケットの予約はこちらをクリック

開館時間・休館日

  • 営業時間:10:00–17:00、金曜のみ 20:30 まで(最終入場は通常 16:45/金曜 20:15)
  • 休館日:12月24–26日

開館時間や開館日の詳細はこちらをクリック

セキュリティと持ち込み品の制限

  • 入館時に手荷物検査あり。
  • 大型荷物は持込不可:40×40×50cm超 or 8kg超は持込不可、キャリーケース(車輪付き)はサイズに関わらず不可。
  • クローク(手荷物預かり所)はメインエントランス付近に設置

持ち込み品の制限に関する情報はこちら

館内マップ(事前入手先)

公式マップページで館内マップを確認可能です。

現地では、折りたたみパンフレットも入手可能です。(中央のインフォメーションデスク)

音声ガイド(日本語対応)

公式のオーディオアプリで日本語を含む9言語に対応

App Store / Google Play から入手出来ます。

見どころ作品をサッと回れる1時間コース

1階のみを回るコースで、名作とされる展示物をサッと見学できるコースです。

1時間コース
  1. グレートコート 
  2. ROOM18(パルテノン神殿の破風彫刻)
  3. ROOM4(ロゼッタストーン、ラムセス2世の胸像、ゲイヤー・アンダーソンの猫)
  4. ROOM10a (ライオン狩のレリーフ)
  5. グレートコート(お土産)

グレート・コート(Great Court)

Photo by Wikimedia Commons (Public domain)
Photo by Diliff, Wikimedia Commons (CC BY-SA 3.0)

2000年に完成した巨大な中庭で、大英博物館を象徴する空間です。

その直径は約100メートルで、ヨーロッパ最大級の屋内広場と言われています。

  • 天井は 6,000枚以上のガラスパネル で構成されたドーム状で、雨の日でも自然光が差し込む明るく開放的な雰囲気
  • 館内の多くの展示室はこのグレート・コートからアクセスできるため、まさに「博物館の中心」
  • 写真映えするスポットとしても人気で、訪れたらまずここで全体の雰囲気を感じるのがおすすめ

ROOM18

パルテノン神殿の破風彫刻

Photo by Mujtaba Chohan, via Wikimedia Commons (CC BY-SA 3.0)
Photo by Marie-Lan Nguyen, via Wikimedia Commons (CC BY 2.5)
Photo by Marie-Lan Nguyen, via Wikimedia Commons (CC BY 2.5)
Photo by Ejectgoose, via Wikimedia Commons (Public domain)

紀元前5世紀、ギリシャ・アテネのパルテノン神殿に飾られていた大理石彫刻群。

神話場面を描き、神々や人々・馬の姿などが精巧に刻まれています。

  • 古代ギリシャの芸術の最高傑作のひとつ
  • 当時のアテネの繁栄を象徴する建築装飾
  • 美しいプロポーションと動きの表現は必見

ROOM4

ロゼッタ・ストーン

Photo by Andrew Dunn, via Wikimedia Commons (CC BY-SA 3.0)

紀元前196年に刻まれた石碑で、ヒエログリフ・民用文字・ギリシャ語の3言語で同じ内容が書かれ、古代エジプト語解読の鍵となりました。

  • フランス軍が1799年に発見し、後に英国に渡った。
  • 大英博物館で最も人気のある展示の一つ
  • 大人気マンガ「ワンピース」に登場する石碑のモチーフになったとする考察も。

ラムセス2世の胸像

Photo by Szilas, via Wikimedia Commons (CC BY-SA 4.0)

紀元前13世紀にエジプトを治めたファラオ、ラムセス2世の巨大な胸像で、神殿の入口を飾っていたものです。

  • 高さ2.5mの迫力ある赤花崗岩製の石像
  • 元はエジプト・テーベの神殿に設置されていた。
  • 王の威厳を示す堂々たる造形

ゲイヤー=アンダーソンの猫

Photo by Peter D. Tillman, via Wikimedia Commons (CC BY-SA 2.0)

古代エジプトで信仰された女神バステトを象徴する青銅製の猫像

  • 優雅な姿と装飾が美しく、猫好きにはたまらない人気展示
  • 耳飾りや鼻の装飾跡が残る精巧な作りが特徴
  • 20世紀に収集家ゲイヤー=アンダーソン大佐が寄贈された。

ROOM10

アッシリア「ライオン狩り」のレリーフ

Photo by Osama Shukir Muhammed Amin, via Wikimedia Commons (CC BY-SA 4.0)
Photo by Osama Shukir Muhammed Amin, via Wikimedia Commons (CC BY-SA 4.0)

紀元前7世紀、アッシリア王がライオンを狩る場面を描いた石板彫刻で、宮殿内に飾られていました。

  • 王の勇敢さを示す儀式的な狩猟の場面を描写
  • 繊細で迫力あるライオンと兵士の姿を線刻で表現
  • 世界で最も有名なアッシリア美術と言われている。

開室時間が11:00–15:00 のみの日があるため、訪問前に公式マップGallery closures で要確認

見どころ作品+人気作品をじっくり見学する2時間コース

1時間コースにプラスして、見学するコースです。

1階をじっくり見学でき、2階の見どころ展示品も回れるようになっています。

1時間コースに以下のルートをプラ
  1. ROOM 62–63(エジプトのミイラ、死者の書)
  2. ROOM 64(ジンジャー)
  3. ROOM 6(人面有翼牡牛像)
  4. ROOM24(イースター島のモアイ像)

ROOM62−64

エジプトのミイラ

Photo by Klafubra, via Wikimedia Commons (CC BY-SA 3.0)

古代エジプトの葬送文化を伝えるミイラと華やかな棺や装飾が見どころ

  • 保存状態の良い人間や動物のミイラを間近に観られる。
  • 棺、護符、装飾品とともに展示
  • 死後の世界を信じた宗教観を体感出来る。

死者の書(フネフェルのパピルス)

Photo by British Museum free image service, via Wikimedia Commons (Public domain)

古代エジプトの葬儀用の写本で、死後の世界での安全を祈る呪文や絵が描かれています。

  • 来世観や審判の儀式を描写
  • 呪文や祈りが、カラフルな絵と象形文字で美しく記録されている。
  • 古代人の死生観が感じられる展示

ジンジャー

Photo by Fæ, via Wikimedia Commons (CC BY-SA 3.0)

紀元前3400年頃のエジプトで発見された自然乾燥ミイラで、髪が赤茶色に残っていることから「ジンジャー」と呼ばれています。

  • 世界最古級のミイラのひとつ
  • 砂漠の乾燥により、包帯が巻かれていない自然な状態で保存されていた。
  • 当時の埋葬習慣を知る重要資料

ROOM6

ROOM18、ROOM4と同じ1階にある為、1時間コースに組み込むのもグッドです。

人面有翼牡牛像

Photo by Osama Shukir Muhammed Amin, via Wikimedia Commons (CC BY-SA 4.0)

アッシリアの宮殿門を守護した神聖な石像で、人の頭・牡牛の胴体・鷲の翼を持っています。

  • 紀元前9世紀頃の制作され、高さ4mを超える迫力
  • 魔除けの意味を持つ守護神像
  • 側面から見ると歩いているように見える巧妙な造形が特徴

ROOM24

ROOM6と同じくこちらも1階に展示されています。

(ROOM6とは少し離れています)

イースター島(ラパ・ヌイ)のモアイ像

Photo by Cmglee, via Wikimedia Commons (CC BY-SA 3.0)

太平洋の孤島イースター島から運ばれた石像で、人間の祖先を表すと考えられています。

  • 火山岩で制作され、高さは約2.4m。
  • 背中には珍しい浮き彫り模様が刻まれている。
  • ロンドンで観られる数少ないモアイ

見どころ作品に加えて、日本の展示品を回る3時間以上コース

2時間コースにプラスして、見学するコースです。

1階、2階の見どころ展示作品に加えて、日本の人気展示物を回れて、疲れたらカフェでの休憩もでき、大英博物館をたっぷり楽しめます。

2時間コースに以下のルートをプラス
  1. ROOM40(ルイス島のチェス駒)
  2. ROOM93(侍の甲冑、三十番神厨子)
  3. グレートコートのカフェで休憩

ROOM40

ルイス島のチェス駒

Photo via Wikimedia Commons (Public domain)

12世紀のスコットランド・ルイス島で発見されたチェス駒で、「ハリー・ポッター」のウィザード・チェスのモデルになったと言われています。

  • クジラの歯やセイウチの牙で制作されている。
  • 人間味ある表情と中世北欧の意匠が魅力
  • 世界最古級のチェス駒で、ヨーロッパ中世文化を伝える貴重な品

ROOM93〜日本の展示

侍の甲冑

Photo by Andres Rueda, via Wikimedia Commons (CC BY 2.0)

江戸時代の武士が用いた日本の甲冑で、精巧な漆塗りや装飾が見どころです。

  • 日本文化を代表する展示のひとつ
  • 美しい漆や金具の細工が特徴
  • 海外からも大人気の日本展示

三十番神厨子

Photo by Szilas, via Wikimedia Commons (CC BY-SA 4.0)

日本の仏教寺院に祀られた「三十番神」を納める厨子(仏具の棚)です。

  • 鎌倉時代の制作と考えられている。
  • 神仏習合の信仰を反映しており、日本の宗教史を理解する重要資料
  • 繊細な造形と彩色が目を惹く。

グレートコートのカフェ

Photo by David Hawgood, via Wikimedia Commons (CC BY-SA 2.0)
Photo by Robert Eva, via Wikimedia Commons (CC BY-SA 2.0)

グレート・コートの吹き抜け広場に面して設けられており、開放感ある空間で休憩や軽食を楽しめます。

  • 明るいガラス屋根の下で、展示鑑賞の合間にリラックス出来る。
  • サンドイッチ、サラダ、ペストリー、スープ、コーヒーや紅茶などを提供
  • 予約不要で、手軽に利用できるセルフサービス形式
  • 館内中心に位置している為、どこからでもアクセスしやすい場所にあり。

営業時間

  • 通常は 10:00〜17:00(金曜は20:30まで延長する日もあり)
  • 博物館の開館時間に併せて営業
    ※最新の情報は公式サイトをご確認ください。

大英博物館の見どころと所要時間 まとめ

見どころ作品をサッと見学したい方(1時間コース)
  1. グレートコート 
  2. ROOM18(パルテノン神殿の破風彫刻)
  3. ROOM4(ロゼッタストーン、ラムセス2世の胸像、ゲイヤー・アンダーソンの猫)
  4. ROOM10a (ライオン狩のレリーフ)
  5. グレートコート(お土産)
見どころ作品や人気作品をじっくり見学したい方(2時間コース)

1時間コースに以下のルートをプラス

  1. ROOM 62–63(エジプトのミイラ、死者の書)
  2. ROOM 64(ジンジャー)
  3. ROOM 6(人面有翼牡牛像)
  4. ROOM24(イースター島のモアイ像)
見どころ作品以外に、日本の展示やカフェで休憩したい方(3時間以上コース)

2時間コースに以下のルートをプラス

  1. ROOM40(ルイス島のチェス駒)
  2. ROOM93(侍の甲冑、三十番神厨子)
  3. グレートコートのカフェで休憩

大英博物館は見どころを厳選すれば、1時間で回ることも可能ですし、3時間以上かけてたっぷり鑑賞することも出来ます。

イギリス旅行のプラン作成の際には、上記の表を参考にして思い出に残る素敵な旅をしてください。

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