イギリス旅行に「ETA(電子渡航認証)」が必要になったことをご存知でしょうか?
- 初めて聞いたし、なんだかよく分からない
- 名前だけ知っているけど、いつ・どこで手続きすればいいのか不安
- ビザとの違いや、毎回申請が必要なのかどうか、細かいところを知りたい
そんな方に向けてこの記事では、ETAの申請方法や費用、有効期間、申請時の注意点まで分かりやすく解説します。
ETAは2025年から日本人にも義務化された、イギリス入国前にオンラインで申請する渡航認証制度です。
一見手間に感じますが、アプリを使えば10分ほどで申請できる簡単な手続きです。
この記事を読めば、「ETAって何?」「いつ申請すればいい?」「アプリは必要?」といった疑問がすべて解決し、安心してイギリス旅行の準備が進められるようになります。
出発前にしっかりETAの仕組みを理解して、スムーズにイギリスへ旅立ちましょう!
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ETAとは?
イギリスの ETA(Electronic Travel Authorisation) は電子渡航認証のことで、ビザ免除国の旅行者がイギリスへ入国する前にオンラインで登録・承認を受ける制度 です。
たとえるなら、「渡航前にネットで行う入国の事前チェック」のようなものです。
他にはアメリカのESTA、カナダのETAなどがあります。
日本人も2025年1月から必要に
日本はこれまでイギリスへの短期観光(6か月以内)ではビザ不要でしたが、2025年1月8日以降に入国する旅行者はETAの取得が必須 になりました。
以下の特徴があります。
- 観光・家族への訪問・短期留学・商用など、6か月以内の滞在が対象
- ETAの申請はスマホアプリ「UK ETA」または公式サイトから行え、申請費用は16ポンド(3,000円程度)
- 申請は出発の数か月前から可能で、通常は申請から3営業日以内に承認される。
- ETAは2年間有効、その間は複数回の入国が可能(パスポートを更新した場合は再申請が必要)
2025年12月にロンドンへ年末旅行をする場合 → 11月中に申請を済ませておくと安心です。
申請料金・支払い方法
- 申請料金:16ポンド(3,000円程度)
- 決済時の為替レートにより日本円での請求額が変動。
- 支払い方法
- クレジットカード(Visa / MasterCard / Amexなど)
- デビットカード
- 一部のプリペイドカードも利用可能
ETAとビザの違い
| 項目 | ETA(イギリス) | ビザ(短期観光以外) |
|---|---|---|
| 主な対象 | 6か月以内の短期渡航者 | 就労・長期留学など6か月超 |
| 手続き | スマホ・オンライン申請のみ | 書類提出・面接あり |
| 費用 | 16ポンド(3,000円程度) | 数千〜数万円(種類による) |
| 承認まで | 数時間〜3営業日程度 | 数週間〜数か月 |
| 有効期限 | 2年間 or パスポート期限まで | ビザにより異なる |
| 入国審査 | 入国審査あり | 入国審査あり |
- ETAはビザではないため手続きが簡単(書類・面接不要、スマホ完結する)
- ただし渡航許可であって入国保証ではない為、入国は最終的に審査官の判断となる。
ETAが必要な人・不要な人
イギリスでは2025年1月8日から、日本を含むビザ免除国からの旅行者もETA(電子渡航認証)の取得が必須になりました。
ただし、すべての旅行者に必要なわけではありません。
ここでは、どんな人が必要なのか、トランジット時の注意点をまとめました。
6か月以内の滞在ではETAが必要
次のような目的で6か月以内の短期滞在を予定している人は、必ずETAを取得する必要があります。
- 観光(ロンドン観光・美術館巡り・クリスマスマーケット訪問 など)
- 家族や友人を訪問
- 会議への参加や出張、研修などの短期商用
- 短期語学留学(6か月未満)
- 医療目的の短期訪問
- 特定の短期間有償活動
不要なケース
次の条件に当てはまる人は、ETAを取得する必要はありません。
- イギリス国籍またはアイルランド国籍のパスポートを持っている人
- イギリスで有効なビザ(例:就労ビザ・学生ビザ・配偶者ビザなど)をすでに保有している人
- イギリスの永住権(ILR: Indefinite Leave to Remain)を持つ人
- 英国市民の家族で、既に適切な居住許可を持っている人
- イギリス国内に既に滞在し、滞在資格を持っている人(ビザ延長・更新中など)
これらの人は、すでにイギリス入国資格があるため、新たにETAを申請する必要はありません。
乗り継ぎ(トランジット)時の注意点
イギリスを経由して第三国へ行く場合も、入国するかどうかでETAの要否が変わります。
- ETAが必要なケース
- 乗り継ぎのために一度入国審査を通過する場合(例:ターミナル間移動や一泊する場合など)
- ロンドンで数時間観光したい・友人と会いたいなど、一時入国を希望する場合
- ETAが不要なケース
- ヒースロー空港などで、空港の制限エリア(エアサイド)から出ずに乗り継ぎを完了する場合
スマホで簡単!申請方法
ETAはイギリス政府の公式アプリ「UK ETA」または公式サイトから申請できますが、スマホアプリを使うとパスポートの読み取りや顔写真の撮影がスムーズでおすすめです。
申請は最短10〜15分で完了します。
申請に必要なもの
申請前に、以下を準備しておくとスムーズです。
- 有効なパスポート
- ICチップ付きの旅券(生体認証付きパスポート)が必要です。
- 有効期限がETAの有効期間(最長2年)をカバーしているか確認
- スマホ
- 「UK ETA」アプリ(iOS/Android対応)
- カメラ機能があり、パスポートのICチップを読み取れる端末が便利。
- 顔写真
- アプリ上で撮影可能。背景が無地で、顔全体がはっきり写るように。
- 眼鏡は外し、帽子・マスクなしで撮影。
- クレジットカードまたはデビットカード
- 申請料 16ポンドをオンライン決済するために使用
- VISA / MasterCard / Amexなど主要ブランドが利用可能
- メールアドレス
- 承認通知や申請状況の連絡を受け取るために必要
アプリ「UK ETA」の手順
1.App StoreまたはGoogle Playで「UK ETA」を検索し、アプリをダウンロード
2.インストール後にメールアドレスや個人情報を登録
「Country」→「Japan」を選択

3.メールアドレス、セキュリティコードを入力


4.電話番号を入力

5.パスポートの写真を撮影

6.スマホでパスポートの情報を読み取らせる

7.アプリ内カメラで自身の顔を撮影

8.住所を入力、Addrress line 1にのみ入力でOK
(12-34 Akasaka Minatoのように番地から入力)

9.職業の確認、サラリーマンの場合は「office worker」と入力

10.犯罪歴、テロ行為の確認→Noを選択


11.支払い情報、クレジットカード番号・有効期限などを入力。

12.申請完了・承認メール受信
- 申請後、数時間〜翌営業日で承認メールが届く。
- 申請番号(ETA reference number)を控えておくと安心。

ETAの有効期間とルール
イギリスETAは一度承認されると、短期旅行では毎回申請する必要がありません。
ただし有効期限やパスポートの条件には注意が必要です。
複数回入国に使えること
- 承認されたETAは 有効期限内なら何度でもイギリスに入国可能 です。
- そのため、同じETAで下記のような旅行ができます:
- 例①:2025年にロンドン観光 → 2026年にスコットランド旅行 → 同じETAで入国可能
- 例②:ビジネス出張と観光旅行など、目的が異なってもOK(短期滞在に限る)
滞在は1回につき最長6か月まで(ETAはあくまで短期滞在用)
有効期限(2年 or パスポート満了まで)
- ETAの有効期限は、承認日から2年間です。
- ただし、パスポートの有効期限が2年未満の場合は、
パスポートの期限が切れる日までしか有効ではありません。
例:
- 2025年3月にETA承認 → パスポートの有効期限が2027年5月 → ETAは2027年3月まで有効(2年間有効)
- 2025年3月にETA承認 → パスポートの有効期限が2026年1月 → ETAは2026年1月まで有効(パスポート満了に合わせて短縮)
長く使いたい人は、パスポートの残存期間が十分あるかを事前に確認しましょう。
パスポート更新時の再申請につい
- パスポートを更新した場合は、新しいパスポートにETAを再申請する必要があります。
理由:ETAはパスポート番号と紐づけされており、更新後は番号が変わるため。 - パスポート更新後は、以前のETAは無効になるため、再度16ポンドを支払って申請が必要です。
注意:
- 渡航前にパスポートを更新する可能性がある場合は、新しいパスポートを取得してからETAを申請した方が無駄がありません。
「ETAは承認から2年間有効で、その間は何度でも入国できます。
ただしパスポートが先に期限切れになると、その時点でETAも無効になります。
パスポートを更新したら、必ず新しいパスポートで再申請しましょう。」
よくある質問(FAQ)
ETAはスマホで簡単に申請できますが、入国審査や子どもの申請時期など、わかりづらい部分があります。
ここでは特に多い4つの疑問をまとめました。
Q:ETAが承認されれば必ず入国できる?
- ETAは「渡航許可」ですが、入国を保証するものではありません。
- 実際に入国できるかどうかは、空港の入国審査官(UK Border Force)の判断によります。
- ただし、ETAが承認されていれば、通常の観光や短期訪問では問題なく入国可能
- 入国時には以下の条件を満たしている必要があります。
- 有効なパスポートを所持している
- 滞在目的(観光・商用など)が短期滞在の範囲内である
- 不法就労や不法滞在の疑いがない
- 過去の入国拒否歴などがない
申請時の内容(渡航目的・滞在先住所など)と実際の入国目的が一致していることを確認しましょう。
Q:空港での入国審査は変わる?
- ETAを持っていても、入国審査(Border Control)はこれまで通り必要です。
- ETAがあることで審査がスムーズになり、手続きが短縮される可能性はありますが、必ず係官の確認は必須です。
- ヒースロー空港などでは、自動ゲート(eGate)を利用できる場合があります。
- 日本のICチップ付きパスポートを所持
- 年齢が10歳以上
- 自動ゲートを利用すれば、通常は数分で通過できます。
自動ゲートが利用できない場合や係官から追加質問を受ける場合もあるため、旅行プランや滞在先を答えられるようにしておきましょう。
Q:子どもも必要?
- はい。年齢に関係なく、子どもや乳幼児もETAが必要です。
- ただし、申請は保護者が代理で行うことができます。
- 必要なものは基本的に大人と同じ:
- 有効なパスポート
- 顔写真(アプリで撮影可能)
- 支払い用のクレジットカード
- 10歳未満の子どもは空港で自動ゲートが使えないため、入国審査官による対面審査が必要です。
家族分をまとめて早めに申請しておくと良いでしょう。
Q:いつ申請すれば良い?
- 公式には、出発の少なくとも3日前までに申請することが推奨されています。
- 通常は数時間〜3営業日以内に承認されるのですが、混雑期や追加審査が必要な場合は時間がかかることがあります。
- 特に年末年始や大型連休など渡航者が増える時期は、出発の2〜3週間前に申請しておくと安心です。
ポイント:
- ETAは申請後すぐに有効になるわけではなく、承認されてから使用できます。
- 有効期間は承認日から2年間なので、早めに申請しても損はありません。
「ETAがあればスムーズに入国できますが、最終判断は空港の入国審査官が行います。
申請は早めに済ませておくと安心で、子どもも含めて家族全員分が必要です。
出発2〜3週間前の余裕ある申請がおすすめです。」
申請時の注意点と対処法
ETAはオンラインで簡単に申請できますが、入力ミスや端末トラブルで承認が遅れるケースがあります。
ここでは申請トラブルを防ぐ注意点や、アプリが使えない場合の対処法をまとめました。
申請がスムーズに承認されるための注意点
申請から承認までをスムーズに行うため、以下の点に注意しましょう。
- パスポート番号・氏名(ローマ字)の入力ミスは承認遅延や無効の原因になる
- 生年月日やパスポート有効期限も正確に入力
- 顔写真の撮影不備(影・ぼやけなど)も再提出を求められることがある
- アプリが動かないときは公式サイト(GOV.UK)から申請し直す
- 渡航直前ではなく、出発の2〜3週間前には申請を済ませる
申請ミス・入力エラーへの対処法
ETAは入力内容に誤りがあると承認されない、または入国時に無効扱いになる可能性があります。
以下を参考に確認・対処しましょう。
- よくあるミス
- 名前のスペル違い(例:Taro → Tarou)
- パスポート番号の1文字抜け・誤入力
- メールアドレスの入力ミスによる通知メール未着
- 顔写真の影や眼鏡の反射によるエラー
- エラー時の対処
- 入力内容を訂正できない場合は、新たに正しい情報で再申請する。
- 申請後のキャンセルや返金は基本不可の為、注意
- 申請後に気づいた誤入力
- 旅行日まで十分に余裕があれば、再申請して新しいETAを取得する。
- 出発直前の場合は、公式サイトの問い合わせフォームから相談しつつ再申請を試みる。
入力内容は送信前に必ずスクリーンショットを取り、家族で確認しておくと安心です。
スマホアプリが使えない時は公式サイトへ
アプリの不具合や端末が非対応の場合は、公式ウェブサイトから申請可能です。
- 公式サイト
- URL: https://apply-for-an-eta.homeoffice.gov.uk
- ブラウザから直接アクセスし、同じ流れで申請ができる。
- 顔写真のアップロード
- スマホやデジカメで撮影した写真をPCに取り込み、公式サイトでのアップロードが必要
- 推奨環境
- 最新のChrome・Safari・Edgeなど主要ブラウザ
- 安定したインターネット環境(Wi-Fi推奨)
ETA申請で最も多いトラブルは入力ミスと顔写真のエラーです。
送信前に必ずスペルや番号を確認し、時間に余裕を持って申請しましょう。
まとめ:ETAの取得は早めを心がけて
- ETAは渡航予定日の3か月前から申請できます。
- 有効期限は承認日から2年間なので、早めに申請しても問題ありません。
- 旅行が決まったら航空券やホテルの予約と並行してETAも申請するのがおすすめです。
- 通常は数時間〜3営業日以内に承認されます。
- ただし、年末年始や大型連休などは申請が集中し、時間がかかる場合があります。
- また、入力内容の不備や追加書類の確認が必要なケースでは、承認までにさらに日数がかかることも。
ETA承認後は、以下のことに注意してチェックを入れておきましょう。
- ETAの承認メールを確認済み
- パスポートの残存期間が6か月以上ある
- 航空券・ホテルの予約確認書を保存済み
- ヒースロー空港の入国審査に必要なホテル住所や滞在目的をメモ
イギリスへの渡航準備では、ETAの申請がフライト・ホテル予約と同じくらい大切です。
承認は早いですが、渡航シーズンは混雑するため、2〜3週間前までには必ず申請を済ませておくのがおすすめです。
渡航前にチェックリストを活用し、安心してイギリス旅行を楽しみましょう!
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